【免疫学者も実践!】酢キャベツで「デブ菌」を減らせば人は痩せられる

免疫学者の東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授が、ご自身で実践して10kgのダイエットに成功したと『世界一受けたい授業』で紹介したことで話題になったのが、今日ご紹介する酢キャベツダイエットです。

 

 

腸内細菌が咲かせたお花畑(フローラ)とは

 

私たちの腸内には、約500~1000種類、100兆個以上の細菌がいるとされますが、

特に小腸の終わりから大腸にかけて、腸内細菌が種類ごとにまとまって壁面に生息している様子が、お花畑のようであることから、「腸内フローラ」腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)と呼ばれています。

 

 

理想的な腸内フローラの状態とは

 

腸内細菌は大きく以下の3つに分類され、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7が、

理想的な割合だとされています。

 

①体に良い働きをする「善玉菌」

②体に悪い働きをする「悪玉菌」

③どちらでもない「日和見菌」

 

日和見菌は、その名前の通り、優勢の方の菌の味方となる性質があるため、悪玉菌が増えて

腸内環境が悪化すると日和見菌が加勢して、さらに腸内環境が悪くなってしまうことから、

良い状態に保っておく必要があります。

 

しかし、

 

腸内環境は加齢、ストレス、運動不足、食事などによっても変化し、

何より「毎日の食事」がダイレクトに影響を与えると考えられます。

 

太りやすい、痩せやすいという体質は腸内フローラが決める?

 

「あんなに食べているのに、なぜ彼女は太らないの?」

「私はカロリーにも気を使っているのに、なぜ痩せないの?」

「太りやすい体質って買えられないの?」

 

そう思った経験ありませんか?

 

実は、腸内環境と肥満には関連性があることが分かっています。

つまり、同じ食事をしても腸内フローラの状態によって、太りやすい人と、太りにくい人が出てくるというわけです。

 

 

努力しても痩せないのは腸内の「デブ菌」が原因かも

 

だとすれば、どのような腸内フローラにすれば、痩せやすくなれるのでしょうか?

 

全体の70%を占める日和見菌のうち、ヤセ菌と呼ばれる「バクテロイデス門」については食べ物を分解する際に排出される短鎖脂肪酸に肥満を防ぐ効果があるのですが、デブ菌と呼ばれる「フィルミクテス門」については、脂肪や糖分をため込む性質があることから、食事から大量のエネルギーを吸収して肥満になりやすいのです。

 

だとすれば。

痩せやすい体質になりたければ、できるだけフィルミクテス門(「デブ菌」)を減らしてバクテロイデス門(「ヤセ菌」)を増やせばいいのです。

 

事実、

① 痩せている人には「ヤセ菌」が多く、太っている人には「デブ菌」が多いですし

② 太っている人の腸内細菌を、痩せている人に移植したとたんに体重が増えたという

研究結果がアメリカで報告されています。

 

酢キャベツがなぜダイエットいいのか

 

デブ菌が好むものは、食物繊維が少なく、高脂肪・高糖質の食品であり

ヤセ菌が好むものは、食物繊維が多く、低脂肪・低糖質の食品です。

 

酢キャベツについてみると、

 

① キャベツには、100gあたり約1.8gの食物繊維が含まれ、水溶性と不溶性2種類の食物繊維もバランスよく含まれていて、水溶性の食物繊維は「善玉菌のえさ」となりますし、不溶性の食物繊維も、便秘を防いで食べ物のカスが腸に残らないようにすることで悪玉菌を増やすことを防止できるという効果があります。

② 酢とキャベツには、肥満を防止してくれる短鎖脂肪酸が含まれています

③ お酢には急激な血糖値の上昇を抑え、結果として脂肪が付くのを抑える効果が期待されます。

④ お酢とキャベツは、脂肪と糖質はほとんど含まれていません

このように、お酢とキャベツは、「デブ菌を減らして、ヤセ菌を増やす」という痩せやすい身体を作るための理想的な組み合わせであると言えます。

 

 

 

酢キャベツダイエットで期待される効果

 

ダイエット効果はもちろんですが、食物繊維やビタミン群による腸内環境改善(便秘対策)、糖尿病予防や肝機能改善などの健康効果、さらには美肌・美白といった美容効果も期待されています。

 

 

「酢キャベツ」ダイエットのやり方

 

酢キャベツを食事前に100gほど食べるというとてもシンプルなものです。

 

【材料】

キャベツ 大1/2玉(500~600g)

塩     小さじ2

酢       500ml

 

 

【作り方】

1、キャベツを洗って千切りにする

2、保存袋あるいは煮沸消毒したビンにキャベツを入れて塩をふる

3、塩を全体にまぶす

4、酢を入れて保存する(2週間程度は日持ちする)

 

 

【注意点】

1、食前に食べる

食物繊維を先にとることで、血糖値の上昇、インスリンの過度の分泌を抑え、余った糖質が脂肪として蓄えられることを防げますし、しっかりと噛むことで満腹中枢を指摘し、食べ過ぎを防止する効果も期待できます。

 

2、できれば1日3回食べる

1日に1回でも良いですが、回数が多い方が効果を早く実感できます。
腸内環境は急には変わりませんので、できれば2~3週間、とにかく毎日続けることが大切です

 

3、糖質の多い食事は避ける

高脂肪・高糖質の食事をすることでデブ菌は増加してしまいますので、ご飯やパンなどの炭水化物も控えるようにしましょう。

 

4、キャベツをつけた酢も飲んでOK

酢には短鎖脂肪酸が含まれていて、脂肪の取り込みを防止し肥満を防いでくれますし、また、血圧の上昇を穏やかにする効果もあります。

 

5、保管は必ず冷蔵庫で、食べる際には清潔なお箸で食べる分だけ取る

 

6、酸っぱいものが苦手な人は、お酢の種類を変えたり、カロリーゼロの甘味料を足して試してみる 

 

 

酢キャベツというと、ドイツの「ザワークラウト」を思い出す人も多いと思いますが、ザワークラウトは乳酸菌などの発酵で作られていて、お酢は入っていませんので、今回ご紹介した酢キャベツとは違う物です。

 

このように、

 

比較的安価に手に入りやすいキャベツとお酢を使って、腸内環境を整えることで

徐々にではありますが体質に変化が生じてくると思われますが、人によって効果の出方に違いがありますので、必ずご自身のお腹の調子を見つつ、無理のない範囲でお試しいただければと思います。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。