
毎日仕事や残業で忙しく、帰宅後はベッドに倒れ込む。休日は布団の中で1日を終えてしまうこともしばしば…。そんな生活に疲れていませんか?
栄養ドリンク片手に頑張るあなたへ。栄養ドリンクについての知識を始め、筆者が試したおススメの栄養ドリンク及びエナジードリンクなどを紹介します。
目次
栄養ドリンクとは?
女性の社会進出も進み、男性以上にタフに働く女性も増えました。そのため、疲れがつらいのに、それでも頑張らなければならないシーンも多々あります。
そんな時に手っ取り早く疲れを取りたくて、栄養ドリンクに手が伸びる女性も多いのではないでしょうか?何気なく飲んでいる栄養ドリンクも、実際はどのようなものなのか見ていきましょう。
栄養ドリンクの効能
リポビタンDやチオビタドリンクなど、広く知られている商品はロングセラーとなっています。シリーズとしての種類も豊富で、目的に合わせて飲み分けられるところも便利ですね。
消費者に飲用される目的は、滋養強壮や肉体疲労時の栄養補給などの場合がほとんどでしょう。
栄養ドリンクは成分によって一般医薬品(第2類医薬品・第3類医薬品)と医薬部外品に分けられます。
【医薬部外品に該当する栄養ドリンク】
医薬品より効果は薄いものの、化粧品よりは効くとされている部類。副作用もさほどありません。栄養ドリンク代表の成分の「タウリン」が含まれており、コンビニで手軽に買えるのが特徴です。
【第2類医薬品に該当する栄養ドリンク】
医薬品に該当します。臨床試験が行われ、薬事作用や代謝などのデータをとって、国がきちんと承認したものです。
そのため、効果は確かなものとなりますが、同時に副作用などについても注意が必要です。また、登録販売者や薬剤師を通して販売する必要があり、コンビニなどで手軽に買うことはできません。
【第3類医薬品に該当する栄養ドリンク】
同じく医薬品。医療の観点から「効果がある」と認められたものであり、副作用などは第2類医薬品よりも弱めです。
(参考サイト:二類?三類?栄養ドリンクの薬機法分類について | ピントルの栄養ドリンク専門ページ)
エナジードリンクとは?
近年、話題となっているレッドブルやモンスターエナジーなどのシリーズ。炭酸入りで、「ジュース感覚で飲める栄養ドリンク」といった感覚ですが、あれらは「清涼飲料水」に該当します。
栄養ドリンクのようにタウリンを使うことができないため、代わりにアルギニンという成分が含まれています。
疲労回復にはもちろん、これから良いパフォーマンスを発揮したいという時に重宝されているとのこと。
- 主に含まれる栄養素
【タウリン】
アミノ酸の一種で、栄養ドリンクの主成分でもあります。比較的安全な物質であり、1日3gまでならさほど副作用はありません。
上昇した血圧を下げようとするなど、体の恒常性を保つ働きをします。ほか、視力の衰えを防ぎ、肝臓の働きを促す(幹細胞の再生を促進・細胞膜の安定)ことでもパワーを発揮します。
【カフェイン】
コーヒーや緑茶にも含まれるカフェインは、主に興奮作用や利尿作用、覚醒作用や共振作用などが挙げられます。
摂取し過ぎると不眠やめまいなどの副作用が見られることもあり、中毒性や依存性などの危険性もあります。
1日の摂取量は400mgが目安(妊娠中は300mg)。死亡事例もあるため、過剰摂取にはくれぐれも注意が必要です。
【ビタミンB1.B2】
糖質が分解されてエネルギーになる過程で力を発揮するのがビタミンB1。不足すると糖質をエネルギーに変えることができず、疲労物質の乳酸などが蓄積して疲れやすくなってしまいます。
脳や神経の働きを正常に保つという効果もあり、不足するとイライラしたり、集中力が途切れたりといった症状があらわれます。
B2は、糖質や脂質、タンパク質が分解されてエネルギーになる過程で必要なビタミン。成長促進や発育のためにも、必要不可欠な物質です。
不足することで肌荒れや口内炎、疲れやすさや髪の貧血のほか、子どもの成長が阻害されたりもします。
なお、ビタミンB1もB2も水溶性ビタミンであるため、余分に摂取した分は尿や汗で排出されます。つまり、過剰摂取になることはほぼありません。
【ローヤルゼリー】
ローヤルゼリーはハチミツではありません。ミツバチの中でも若い働きバチとされているものが、はちみつや花粉を食べた後に体内で消化・分解し、大あご腺と下咽頭腺から分泌した物質です。
効果についてはまだまだ研究が進められていますが、ストレスや精神性の疲労、冷え性や倦怠感食欲不振などの改善が見られたという実験結果も報告されており、これからますます期待が高まる成分なのではないでしょうか?
しかし、まれに喘息や蕁麻疹などの症状が悪化する場合があるため、ひどい喘息持ちや食物アレルギーが強い人は摂取を控える方が無難です。
【アミノ酸】
人の体の20%はアミノ酸です。自然界に500種類のアミノ酸が存在する中、体のタンパク質を合成するものは20種類。
20種類のうち11種類は体内で合成されますが、残りの9種類は食事から摂取しなければなりません。
アミノ酸の機能が働くことで、免疫力アップやスタミナアップ、さらに疲労回復力のアップが期待できます。
【クエン酸】
レモンをはじめ柑橘系の果物や梅干しに含まれています。筋肉の疲労で溜まった疲労物質の乳酸菌を分解し、疲労回復効果の高い成分です。
クエン酸はほかにも、精神的な疲労も和らげるほか、新陳代謝を活発にしたりミネラルの吸収を助けたりもしてくれます。
【アルギニン】
エナジードリンクにて、タウリンの代わりに使われている成分で、アミノ酸の一種。細胞の増殖やコラーゲンの生成、免疫反応の活性化や傷の治癒に効果的です。
ケガや感染症の時には、積極的に取った方が良いとされています。
上記はあくまで一部であり、栄養ドリンクの種類によって含有する栄養素や量も異なります。
栄養ドリンクを飲む時の注意点
多くの栄養ドリンクには、用量をきちんと守ること、1日1本などと記載されています。カフェインやタウリンは大量摂取すると副作用があること。
糖分が意外と多く含まれていることなどがその理由です。また、常習的に飲むことで栄養ドリンクに依存するようになる場合もあります。
例えば、栄養ドリンクの効果に耐性が付くことで、「1本じゃ足りない」と飲む本数が増えてしまったり。
こうともなると、もはや中毒症状。体への影響を考えると、非常に危険です。
それに、栄養ドリンクの効果はあくまで一過性のもの。いわば、応急処置のようなものだと考えましょう。
栄養ドリンクを飲むタイミング
栄養ドリンクを飲むタイミングに、これといった決まりはありません。「疲れを感じた時」というのが基本ですが、それはケースバイケースです。
おすすめなのは、「今日も仕事なのに、朝から疲れが取れないな」という時は朝。「今日の疲れを明日に残したくないな」という時は、夜に飲むのがおすすめです。
しかし、栄養ドリンクにはカフェインが含まれているため、寝る前に飲むならノンカフェインのものをチョイスしましょう。
ちなみに、エナジードリンクはいわゆる「勝負前」がおすすめです。これからやる気を出したい時、試合や大会などで最高のパフォーマンスを発揮したい時などです。
ちなみに、ドーピング検査には引っかからないので心配はいりません。
筆者が試した栄養ドリンクなど 飲み比べ評価9選
仕事や家事、育児で疲れが溜まった時、栄養ドリンクにはすごく助けられています。そこで、筆者がこの機に試した栄養ドリンクを、味と効果を5段階で評価してみました。あくまで個人の感想ではありますが、参考にして下さい。
1.リポビタンD (指定医薬部外品)
味:★★☆☆☆ 栄養ドリンク独特の味
効果:★★★☆☆ 軽度の疲労の軽減効果あり
栄養ドリンクの代表格。価格も100ml146円(税抜)と比較的お手頃です。疲れがひどくならないうちに飲むと、「飲む前よりちょっとマシになったかも」という感覚は確かにあります。
ただ、味に慣れるのは少し時間がかかりましたね…。
2.リポビタンゴールドⅤ (指定医薬部外品)
味:★★☆☆☆ 栄養ドリンク独特の味
効果:★★★★★ 重度の疲労にも回復効果あり
リポビタンDが100ml 146円(税抜)なのに対し、こちらは50mlと少量ながら280円(税抜)。そう考えると、なかなかお高めな商品です。
しかし私の場合、疲れがMAXの時にはコレ1択ですね。回復力はぴか一です。つらい疲れが取れない時におすすめです。
3.リポビタンゴールドX (第3類医薬品)
味:★★☆☆☆ 栄養ドリンク独特の味
効果:★★★★☆ 軽度の疲労に対し回復効果あり
効果を例えるなら、リポビタンD以上リポビタンゴールドV未満といったところでしょうか。1ケース買いがお得です。
常習的に飲むのは良くないので、遊び疲れた週末の夕方に、月曜の仕事に備えて時々飲んでいます。
4.アルフェミニ (指定医薬部外品)
味:★★★★★ 飲みやすいアップル風味
効果:★★☆☆☆ 疲れはプラシーボ効果を使えば気休め程度に効く
疲れを取るというよりも不足した栄養素の一部を補うもの。鉄分が含まれているので貧血気味の女性にぴったりですね。
しかも、栄養ドリンクにしては飲みやすいアップル味で、なかなか美味しいです。1本13calなので、ダイエット中の栄養補給におすすめです。
5.チョコラBBローヤル2 (指定医薬部外品)
味:★★☆☆☆ 栄養ドリンク独特の味で濃厚。苦手な人は苦手かも
効果:★★★☆☆ 飲んで少し休むと疲れが取れやすくなる…気がする
キャッチコピーは「つらい疲れに」。肌荒れや口内炎といえばチョコラBBのイメージが強いですね。なんと栄養ドリンクもあるのですが、なかなか味の方はキツイですね。
それでも、1本7.3kcalなので、夜にも安心して飲めます。即効性はありませんが、疲れで体調を崩したり風邪を引きかけたりしている時におすすめです。
つまり、予防の一環向きというわけです。
6.チョコラBBライト2 (指定医薬部外品)
味:★★★★★ パッションフルーツ&オレンジ風味。美味しいです
効果:★★☆☆☆ 気休め程度
キャッチコピーは「ちょっとした疲れに」。その言葉の通りタウリンは500㎎で、上記のチョコラBBローヤル2の半分の含有量となります。疲労回復効果もやや軽めです。
しかし、栄養ドリンク特有の風味が苦手な人にはおすすめの飲みやすさであり、ちょっとリフレッシュしたい程度ならちょうど良いのではないでしょうか。
7.Red Bull ENERGY DRINK (清涼飲料水)
味:★★★★☆ 炭酸が効いている間は美味しいですが、飲み過ぎると良くなさそうな味
効果:★★★★☆ 疲れも取れるし、なんとなく気持ち的にもすっきりする
栄養ドリンクではなく、エナジードリンク。炭酸飲料(清涼飲料水)に分類されるので、全く別物と考えましょう。
炭酸が効いていてのど越しも気持ち良いので、長時間の作業や運転が続いた時などの気分転換に愛飲しています。それでも、カフェインや糖分はしっかり含まれているため、飲みすぎには注意しましょう。
8.MONSTER ENERGY (炭酸飲料)
味:★★★★★ 外国の清涼飲料水っぽい味とでも言いましょうか。甘味が強い
効果:★★★★☆ スッキリ感があり、軽い疲労回復効果とやる気アップ効果あり
レッドブルに続き、エナジードリンクです。種類はたくさんありますが、最も求めやすくメジャーなのは緑色のパッケージの商品ですね。
炭酸の刺激と馴染みやすい味で、夏バテ防止や風邪を引いた時、やる気を出したい時や疲れた時などに飲むのがおすすめです。
プラシーボ効果と気休めは否定できませんが、「何だか冴える」という感覚ぐらいにはなれます。500mlの大容量もあるものの、カフェインや糖分の量を考えると、飲み過ぎにはやはり注意が必要ですね。
9.Office Partner GABA COCOA (乳飲料)
味:★★★★★ 甘くて濃厚なチョコレート風味。
効果:★★★☆☆ 心がホッと和むけど、飲み過ぎると胸やけしそう
最後に番外編ですね。栄養ドリンクでもエナジードリンクでもなく、乳飲料です。濃厚なチョコレートドリンクを飲んでいるようで美味しいです。
本品にはGABAが含まれており、デスクワークによる疲労や精神的ストレスを緩和すえうろのこと。
疲れた時に甘い物を口にするとホッとするような感覚で、仕事の休憩時間などに良いかも知れません。セブンイレブンなどのコンビニで買えます。
まとめ
疲れが取れなくてつらい時や、仕事をもうひと頑張りしたい時、手軽に元気になれる気がする栄養ドリンクは頼もしい助っ人。
用途に合わせて飲み分けることで、効率よく疲労回復効果が得られるでしょう。しかし、カフェインや糖分が含まれており、ものによってはカロリーが高いドリンクもあります。
表記された容量を守り、睡眠などできちんと休養をとることで、しっかりと疲れを取りましょう。
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