甘えるのが苦手な女性が素直になれる6つの方法

人に頼るのが嫌で、何でも自分1人でやろうとしてしまう。甘えるのが苦手で、仕事や恋愛ではどこかやりづらさを感じてしまう。
そのような女性が素直に甘えられる方法と、甘え下手になってしまう原因などについて紹介していきます。

 

甘えるのが苦手な女性の特徴

甘えるのが苦手な女性には、どのような特徴があるのでしょうか?やってしまいがちな行動や性格などを紹介していきます。

 

1.第一子の長女である場合が多い

甘え下手になる女性の多くは、自身が第一子の長女である場合が多いです。下に兄弟がいることで、親からすれば上の子には我慢をしてもらうと救視でも楽になるからでしょう。
子どもながらにお母さんに甘えようとしてみても、下の兄弟の世話で忙しそうにされたり、「ちょっと待って!」「もうお姉ちゃんなんだから自分でしなさい!」などと突っぱねられたりした経験はありませんか?
そのようなことを積み重ねるうちに、「甘える」ことそのものを諦めてしまうようになります。

 

2.責任感が強い

甘え下手な女性は、人一倍責任感が強いです。例えば少々体調が悪くても、「高熱があるわけじゃないから仕事は休まない」「私が仕事を休むことで、みんなに迷惑をかけたくない」と、つらい体に鞭を打つなんて日常茶飯事。
一度決めたことや人から引き受けたことは、最後まできちんとやり通さなければ気が済みません(しかも相手が求める以上のクオリティで)。

 

3.悩み相談の聞き役になることが多い

しっかりしていて頼りがいになるため、悩み相談の聞き役になることが多いです。甘えられたり自分を頼ってくれたりすると、俄然燃えるタイプとも言えます。
まわりからも「話を聞いてくれる」「アドバイスをくれる」「考え方がカッコいい」と、非常に頼りにされています。

 

4.すぐ誰かに頼ろうとする人にイラッとする

悩みの相談役に回ることが多いのですが、かといって、「すぐに誰かを頼ろうとする他力本願タイプ」の人には、密かにイラッとしてしまいます。
例えば、アドバイスを求めて真剣に相談してくれる人には親身になれますが、こちらのアドバイスを全く聞かないくせに、愚痴のはけ口やガス抜きの相手にされると感じる人は嫌なのです。
かといって、厳しく突き放したりできず、「あの子、何だかんだで放っておけないからな」と情が湧いてしまうのが悲しい性(さが)だったりするのです。

 

5.ついつい人の世話を焼いてしまう

ただの世話焼きではありません。甘え下手な女性は、ついつい人の分まで頑張ってしまうところがあります。
つまり、「ここまでは私が手助けしても良い範囲」「ここからは、その人自身が自分で何とかしないといけない部分」という、境界線を引くことが苦手です。

 

6.自分1人で抱え込んで自爆することも

「私だって甘えたい」という気持ちをグッとこらえて甘えさせ役に徹し、仕事では頼りにされ、場合によっては人からいいように使われ……。
それらが積み重なり、自爆(急にキレる)こともしばしば。まわりの人は、「いきなり怒りだしてどうしちゃったの?」と戸惑います。
同じ自爆でも「キレる」という形ではなく、ストレスが体に現れて原因不明の体調不良になってしまうことも。

 

7.真面目で努力家

言うまでもありませんが、甘え下手な女性は得てして、「真面目で努力家」です。それは幼少期に習得した行動パターンに関係があり、「甘えず、しっかりすることで親から愛され、褒められようとしていた」という認知行動だとも言えます。
仕事は給料が発生するため、真面目にきちんとしなければならないのは当然のこと。しかし、手抜き加減が分からなくなることもしばしばあり、「頑張る自分だから価値がある」と勘違いをしてしまっています(頑張れなくても価値はあるし、もう充分頑張っているのに…)。

 

8.人からの援助や手助けの申し出を拒否する

甘え下手な女性は、自分から甘えられないだけでなく、人から差し伸べられた手さえも拒否することなんてしょっちゅうです。
例えば自分1人で引き受けた仕事が山積みになっている状態だとして。仕事場の人が「あなた、それ1人でするの大変でしょ?手伝おうか?」「私に何かできることある?」などと声をかけてくれたとしても、「大丈夫です」「自分でします」というふうに断ってしまいます。
「甘えない自分」が、もはやプライドになってしまっている状態です。

 

9.自分の幸せよりも他人の幸せ

人の幸せを優先し、自分の得は後回しにするのも、甘え下手な女性のクセです。子どもの頃から、「お姉ちゃんなんだから」と、おもちゃやおやつなどをしたの兄弟に譲らされてばかりだった結果、「自分のことは後回しにして人のことを先にしなければならない」という思い込みができてしまっていることが原因の1つです(※どうなるかは人にもよります)。
また、親から「まずは相手が先。自分は人のために我慢するものだ」ということを美学にしていた場合、それらが刷り込まれていることも考えられます。

 

甘えるのが苦手になってしまった原因は?

では、あなたが甘え下手になってしまった理由は何でしょうか?甘え上手な女性がいる一方で、このような違いはどこにあるのでしょうか?
原因を探っていきましょう。

 

1.「お姉ちゃんでしょ」「お姉ちゃんなんだから」と親から言われ続けてきた

まず第一子の長女であり、何かと我慢をさせられてばかりだった場合。下の兄弟がわがままだったり幼かったりすると、上の子が我慢をしてくれると親が助かるんですね。それ故、「お姉ちゃんだから我慢して」「弟(妹)にあげて」などと言われ続ける幼少期を過ごしてしまう場合があります。
そうすることで、「我慢をするのが当たり前」「自分は甘えてはいけない」と思い込んだまま大人になってしまった可能性もあります。

 

2.「頼れるお姉さんキャラ」が確立してしまっている

自分1人でなんでもやってしまう女性や、後輩の面倒見が良く責任感の強い女性は、当然ながら周りからの評価も高いです。
上司も機嫌よく、「さすが〇〇さん(あなた)だなぁ」と褒めてくれたりするので、自分でも無意識に、そのポジションを守り自分の価値を感じるようになります。
そのように「頼れるお姉さんキャラ」が定着してしまったが故に、人に頼る・甘えるといった機会を見逃してしまっているのかも知れません。

 

3.ずっと甘えずに生きてきたから甘え方を知らない

「甘え方が分からない」。実はこれ、非常によくありがちです。幼少期からずっと甘えるのを我慢してきた場合。そして学生時代も社会人になってからも、「弱音を吐いたら負け」と言わんばかりに、ずっと強く心を持って頑張ってきた場合。
まわりから「もっと人を頼っていいんだよ」「助けを借りてもいいんだよ」などと言われても、本人からすれば、「どうやってですか?」といった状態。
つまり、「甘えること」そのものが不慣れなこと、または未経験なことの1つになってしまっている状態です。

 

4.「自立している自分」に自己肯定感を抱いている

幼少期に子どもらしく親にわがままを言えていた人や、困った時には助けを借りるということが自然にできる人は、自己肯定感が高いです。
どういうことかというと、「出来ない時は人に甘えてもいい」「本音を出せる相手の前では、弱い自分を見せていい」と、自分自身にちゃんと許しています。
そして、「頑張れる時も頑張れない時も、私はかけがえのない存在だ」と思えることができます。しかし、甘えるのが苦手な女性は、このような心理になかなかなれません。
「頑張るから私は素敵」「人に頼ったり甘えたりする自分は情けない」と、条件付きの自己肯定感を持ちます。
その根源はやはり、幼少期の親との関わりが大きな要因となっています。「頑張った時には褒められた」「ちゃんと我慢してエライ」と、条件付きの愛情や褒め言葉ばかりもらっていたことが影響していることが多いです。

 

5.人に対して借りを作りたくない

人間の心理には、「返報性の心理」というものがあります。例えば、相手から何かしてもらった時に「お返しをしなければ」という感情が動くことなどを指します。
もちろん、どんな人にもある感情なので、決して悪いものではありません(むしろプラスな方向に働き、人間関係をよくすることにもつながります)。
しかし甘えるのが苦手な女性は、人一倍この思いが強いです。人に甘えたり頼ったりしたことで、「相手に借りを作ってしまった」といった感覚を持つことも。
この世界には「無条件の愛」や「無償の愛」がたくさんあるというのに、自分の中には条件付きの愛しかないと錯覚しています。
それ故、「下手に甘えて、相手に借りを作りたくない」と感じてしまいます。

 

6.自己犠牲を美学ともとれる教育

誰かのために自分が我慢することは良いこと。自分を犠牲にして他の人を救うのはカッコイイ。そのような感覚が、心のどこかにあることも考えられます。
その要因は、親からの擦り込みであったり経験であったり教育であったりとさまざまです。
例を児童文学の「花さき山」(著・齋藤隆介)の物語が、まさに「人のために我慢することが美学」ともとれるような内容です。そのような教育の影響も「少なからずあるのではないでしょうか?
極端な話になってくると、戦争を経験した祖父母以上の世代の感覚を受け継いでいるところもあるかも知れません。
お国のために命を捧げるといった自己犠牲が美学とされていた時代。今ほど福祉や保障が充実していなかったために、国の助けを借りられず、自分で生きていくしかなかった時代。
食料も物もなく、我慢するのが当たり前だった時代。
そこからの負の遺産の名残を、世代を通して受け継いでしまっていることも否定できません。

 

 

甘え下手な性格を克服し、素直な女性になるための6つの方法

甘えるのが苦手だったとしても、人は1人ではいきていけません。甘え下手な性格を克服し、素直に生きられるようになるための、6つの方法を紹介します。

 

1.自分の希望を伝える訓練をしてみる

甘えるのが苦手な女性は、ついつい自分より他人の意見ばかりを尊重しがち。例えば差し入れのケーキが4つ程あり、「好きなの選んでいいよ」というシーン。
自分の希望を伝えて良い場面でも、「何でもいい」「あまりものでいい」とついつい言ってしまうでしょう。
特にこだわりが無ければこれでも良いのですが……。しかしこれからは訓練も兼ねて、ここは「私はショートケーキが食べたい」などと、あえて口に出してみましょう。
誰かと希望がかぶってしまっても、いつもなら無条件で譲っていたところを、「じゃあジャンケンだね」でいいじゃないですか。解決できる方法もあるわけです。

 

2.「べき」「ねばならない」に縛られない

「〇〇するべき」だとか「〇〇しなければならない」というルールを自分の中に設けてしまっていませんか?
そうすることで自分を縛るだけではなく、他者にも厳しくなってしまいがちです。例えば、「私はチームのリーダーだから強くあるべき」という信念を持っているなど。
それらを少しゆるめ、時にはサブリーダーや部下に、「何かアイデアある?」「力を貸して欲しい」と頼ってみることも大切です。

 

3.時には「自分が居なくても、何とかなる」と他の人を信じる

例えば仕事の話だと、「私がいなければ回らない」「私が休めばみんなに迷惑がかかる」と思い込んでいませんか?
裏を返せば、「私がいなければみんなできない」というように、他の人を信用していない部分もあるのではないでしょうか。
しかし大丈夫なのです。たとえあなたが居なくなったとしても、残された人達は何かしらの方法で何とかするものです。
他の人の力や能力を、もう少し信用してみましょう。

 

4.実は、自分1人だけで頑張ってきただけではないのかも

誰にも頼らず1人で頑張り、人に甘えてこなかった気でいても、果たして本当にそうでしょうか?
自分の知らないところで誰かが頑張り、もしかしたらどこかで、誰かがフォローしてくれていたかも知れません。
少し視野を広く持ち、そのような場面に直面したら、きちんと感謝を伝えてみましょう。

 

5.時には人からの親切申し出を受け入れてみる

人に甘える、時には頼るということになれるためには、やはり実践が必要です。いきなりは無理かも知れないので、まずは小さなことから始めてみましょう。
例えば、「コーヒー淹れるけど、飲む?」と言われたら、「お願いします!」と言ってみる。「(全部ではなく)ここだけ手伝ってもらえる?」と、簡単なお願いをしてみるなど。そして相手に対して感謝を伝えると、悪い気になる人はほとんどいないはずです。

 

6.親のように慕える人に甘えるという経験をする

習い事の先生でも職場の上司でもかまいません。親のように思えて慕える人が居たら、適切な形で甘えてみるという訓練方法もあります。
子どものようにわがままを言うのではなく、仕事やプライベートの相談をしてアドバイスをもらったり、何かを教わって、褒められたり認められたりという経験です。
時間はかかるかも知れませんが、その積み重ねで自己肯定感があがります。そうすることで、「困った時は人の力を借りて良い」「私は頑張り過ぎなくても価値のある存在だ」という感覚を覚えます。
そうなれば、今までと比べて随分生きやすくなるのではないでしょうか。

 

まとめ

甘えるのが苦手な女性は自立心と責任感が強く、まわりから頼りにされたり一目置かれたりすることが多いです。
しかしカッコイイばかりではなく、「私だって甘えたい」という気持ちを抑え込んでしまいがち。少しずつ、誰かに頼る、甘えるという訓練を重ね、楽に生きられるようになるといいですね。

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