
「フランス人は10着しか服を持たない」というタイトルの本が
大ヒットしたのは記憶に新しいところです。
もちろん、本当のパリジェンヌは10着以上の洋服は持っているはずですが、
とにかく買い物には超が付くほどシビアです。
ファッションの都、パリジェンヌは普段はとにかく「ドケチ」です。
多分、日本人が見たら、もういい加減にして!なんて
言い出しかねないくらい、財布のヒモが固いんだそうです。
目次
例を挙げると・・
あるフランス駐在員の一人娘(日本人)とフランス人の友達数人でショッピングする光景。
彼女たち、行く店、行く店で、洋服をとっかえひっかえ試着三昧。
はたから見れば、充分に似合っているものの、やれ太って見える。だの
私のテイストからずれてる。だの、色が似合わない。だの、とにかく厳しい!
そんなことを丸一日、繰り広げて、けっきょく何も買わずに!
「納得いくものには出会えなかったけど楽しかった!」と意気揚々と
帰っていくそうです。
大人になっても、財布のヒモが緩くなる事はありません。
とにかく、コレ!という一枚が見つかるまでは、
試着のために長蛇の列に並ぶこともヘッチャラ!
全然気にしません。
そして、試着室に入ってからも、これまた長い
前後左右はもちろん、腕をあげたり、しゃがんだり、ひねったり、
あらゆる方向からスタイル良く見えるか。
フィット感は問題ないか。
しつこいくらい、チェックを欠かしません。
かわいいし、似合うけど、今これが本当に必要なの?
予算に見合うだけの洋服なの?と常に自問自答しています。
そこまでして、「やっぱり今日はやめておこう」と手ぶらでお店をあとに
する事も珍しくないのです。
また、ショップスタッフもお客と対等だという認識なので、
日本のようにすぐ「お似合いです~」とは言いません。
「あなたには似合わない」とハッキリ言われたり、
「今日は考えた方がいいわよ。」などと促されたり。
これ、イジワルで言っているわけじゃありません。
ショップスタッフは、買物を客観的に見て正しいアドバイスする
良き友人のような存在なのです。
どうやって手ぶらで帰るか考えている
日本の女性から見たら、ショッピングをするのに、そんな疲れてどうするの?
といった感じかもしれません。
しかし、パリジェンヌはこうやって、長い時間をかけて充分に検討して、
本当に納得できる洋服を手に入れる事を、心から楽しんでいるのです。
ショッピングがキライなワケではなく、私達と同じくショッピングが大好きです。
長い時間をかけてワードローブの仲間入りをはたした洋服は、多少古くなっても、毛玉が出来ても、ちょっとしたシミがついても気にしません。
お気に入りとは、とことん付きあいます。
日本人の感覚からすると、いくらお気に入りでもクタビレタ洋服は
もう処分かな~という気持ちになると思うのですが、
パリジェンヌ的には、むしろ、そこからが味が出て、自分に馴染んだ手放せない
一枚に!「処分?とんでもない!」となるようです。
日本の女性は世界で最もトレンドに敏感で、乗り遅れまいと努力しているように感じます。
でも、たまには、トレンド列車から途中下車して、以前に買った洋服を
今っぽく着こなせないかな~と考えるのも楽しいと思います。
最低でもひと晩は考えましょう
気に入った洋服があっても、すぐ買わずにいったん保留して家に帰る。
夜、バスタブに浸かりながら、コーデのバリエーション、
予算、など色々と考えていると、本当に必要かどうか、明確にわかります。
考えている間に売れてしまったら、その洋服は自分には
必要ないものだったんだ、と思ってください。
よく考えたら、似たような服があった、ショップにいた時は
テンション高めで欲しい!と思ったけど、冷めてきた・・・
などなど・・・
結果、衝動買いをしなくて済むようになりますよね。
たまには、パリジェンヌのマネをして、ケチ(^^♪を
楽しんでみてはいかがですか?
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