春先や季節の変わり目にも大活躍してくれるトレンチコート。
オンオフ問わず、着回し可能でエレガントにもカジュアルにも
着られる優秀アイテムです。
そんな身近なトレンチコートの奥深い魅力や、着こなし方に
ついてご紹介していきます。
目次
トレンチコートのカッコよさ
トレンチコートの始まりは、第一次世界大戦時代に、
軍用コートとして発明されました。
戦闘服として優れたデザイン、また戦いを優位に進めるための
機能性を追求した素材、ディティールなど。
余計な装飾をそぎ落としたシャープなフォルムが
今の時代も愛されている証拠でしょう。
そのトレンチコートのディティールがこちら
エポレット
肩にループ状に取り付けられたディティール。
最初は、階級を表すバッジを付けていましたが、いつしか
銃が落ちないよう、ここに装着するようになりました。
また、倒れた兵士を引きずるため、この部分に金具を
引っかけて運んだ、というゾッとするエピソードもあります。
ガンフラップ
その名の示すとおり発砲したさい、肩周辺にかかる衝撃を
少なくするために、生地を二重にしたのが始まりです。
それだけではなく、襟のボタンを全て留めることで、雨の
侵入も防ぐ効果もあります。
Dリング
ベルトにぶら下がるように取り付けられたDリング。
当時は、ここに手榴弾を釣り下げる目的がありました。
もちろん、現代においてはそのようなことは考えられないため、
ディティールのみがデザインとして残ったようです。
ストームシールド
肩から背中にかけて二重に重なった部分のことを言います。
着用すると、なだらかな傾斜が付くため、雨や砂が自然と
滑り落ちていくよう設計されています。
チンストラップ
襟の裏から装着するベルトで、首元全体をカバーします。
そのため、強い風、雨にも耐えうるだけの効果があります。
かなり本格的はディティールのため、今のトレンチコートには
付いていないタイプも多いようです。
トレンチコートのおすすめブランド
バーバリーかアクアスキュータムか
トレンチコートといえば、必ず名前が上がる2トップ。
どちらも第一次世界大戦時から、トレンチコートを作り
続けている老舗ブランドです。
アクアスキュータムが、あまり大幅はデザイン変更をせずに、
トラディショナルな形にこだわる一方、
バーバリーは奇才、リカルド・ティッシがクリエイティブ
ディレクターに就任しています。
そのため、より革新的で新しい方向性でコレクションが
展開され、ファッション好きに支持されています。
ＨＹＫＥ
東京コレクションでも、人気Ｎｏ1のブランド。
シンプルなミリタリーは、このブランドの最も得意とする
分野であり、トレンチコートにはその真髄が詰まっています。
国産ブランドならではの色、日本人の肌色に
ベストマッチする絶妙なキャメルベージュ。
ハンガーにかかっていると普通なのに、着ると誰もが
着やせして見えるという熟練したパターン。
発売から10年ほど経つ今でもその人気は衰えることが
ありません。
ビューティフル・ピープル
熊切秀典の手によるブランド、ビューティフル・ピープル。
今や、活動の拠点をパリに移しコレクション発表を
行うまでに成長を遂げました。
今シーズンも極上のシーアイランドコットンを用い、着丈を
長めに設定し、ロングボトムとの相性を良くするアップデートが
施されています。
都会の乾いた空気感を表現するサンド・ベージュがニューカマー
として登場しています。
三陽商会100年コート
2015年まで、三陽商会と英国バーバリー社が蜜月関係で、
ライセンス契約を結んでいたのは記憶に新しいところです。
ライセンス契約解除後、バーバリーという大きな後ろ盾を
失った三陽商会ですが、新たなブランドを立ち上げ起死回生と
意気込んでいます。
それが三陽100年コートです。
長くバーバリーと提携し培った技術と経験、それを日本の職人で
再現するこだわり。
たかがコート、されどコートと言える逸品。
その名のとおり、母から娘へ、そして孫へ・・
100年愛され、ものを慈しむ心まで伝えてくれるブランドです。
2枚目のトレンチコートを買うなら
ベージュのトレンチコートは持っているから、
すこし違ったタイプのトレンチが欲しい・・
それなら、色で雰囲気をガラリと変えるのもいいと思います。
ブラック
ただでさえ、かっこいいトレンチコートを究極に
クールに見せてくれるのはブラック以外にありません。
クールでミステリアス、圧倒的な存在感を醸し出してくれます。
それだけに注意しなければならないこともあります。
ブラックトレンチを着る時は、ヘアメイクは完璧に！
ノーメイクやボサボサヘアはだらしない印象を与えるだけでなく、
ブラックという色の存在に負けてしまいます。
顔はくすみ、コートだけが目立っていまいます。
ブラックトレンチを着るときは、女優になった気分で
さっそうと着こなしてください。
ネイビー
ブラックと比較されやすい色ですが、与える印象は全然
違います。
ブラックがクールでミステリアなのに対し、
ネイビーはコンサバでフェミニンな女の子、といった感じ。
この色が持つ爽やかな清潔感がもたらす効果です。
どちらかというと、童顔でかわいいタイプが似合うようです。
また、デニムとの相性は群を抜くほどよく、コーディネートの
あか抜けには欠かせません。
カーキ
トレンチでは珍しい色です。
ブラックほど強さはなく、ネイビーのようなコンサバな
感じはありません。
この3色のなかでは、最もカジュアル度が高めなのが
カーキです。
しかし、カーキはミリタリーカラーですから、
トレンチコートとの相性はとてもいいです。
カーキのトレンチに大きめのサングラス、コンバースの
スニーカー、など外したオシャレがキマルのもカーキの
魅力です。
トレンチコートの着こなし方
きほん、どんなアイテムにも合わせられるトレンチコートですが、
最近トレンドのロングボトムに合わない？
と思っている方も多いと思います。
ですが、合わせやすい着方があります。
バランスが難しいアイテムの代表がロングスカートでは
ないでしょうか。
しかし、大きなトレンドであるロンスカは外せないアイテムでも
あります。
トレンチコートを着る場合は、生真面目にボタンをキッチリ
留めずに、ラフに羽織ってベルトもラフに結んでください。
そうすれば、抜け感が出るのでロンスカでも重たくなりません。
さらに、靴はペタンコより多少ヒールがある靴のほうが
美脚に見えます。
ワイドパンツも同様に、キッチリ着ないで崩して着た方が
カッコよく決まります。
足元はパンツのボリュームに負けないようなスニーカーで、
外す着こなしもステキです。
まとめ
誰にでもそこそこ似合うトレンチコート。
しかし、着こなし方や、ディティールで
周りの友達に差を付けて、目立つ存在になることも
可能です。
誰もが着ているトレンチを、誰もマネできない着こなしで
あのひと、オシャレと言われるよう楽しんでくださいね。
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